ミラーレスVS一眼レフ・2017 ミラーレスと一眼レフの違い

目次

ミラーレスと一眼レフの一番の違い

一眼レフはカメラの中にミラーが有り、そのミラーで光(像)をファインダーと位相差センサー(オートフォーカスのセンサー)に送っています。

ミラーレスはそのミラーが無いので、ミラーレスと言います。

ミラーの有無が一番の違いです。

一眼レフのミラーアップについては割愛します。

 

ミラーの有無で何が変わるか

1.写真に写るものの確認方法

光学式で見るか、(電子式)映像として見るか。ファインダーの違いです。

2,オートフォーカスの方式

の違いになります。具体的には以下で説明。 

 

光学式と電子式のファインダーの違い

光学式(一眼レフ)

光学式ファインダーは写真に写る範囲のものが、目でみたままファインダーに表示されます。

カメラの設定項目によっては背面液晶での確認が必要。

ファインダーの表示範囲は実際に撮れる写真の100ではありません、機種によって、(ファインダー視野率)92%〜99.9%になります。

ファインダー倍率は0.58倍〜0.76倍です。(数字が大きい方がファインダー内が大きく見える)

※APSCセンサーカメラは仕様書のファインダー倍率÷1.5の数値が実際のファインダー倍率です。

 

電子式(ミラーレス)

電子式は電子式ファインダーと背面液晶の二週類があります。

電子式は実際に写真に写る範囲と、写真に写る色と明るさがファインダーもしくは液晶に映像として表示されます。

電子式は一度回路を通してから映像として表示されるため、微妙な表示遅延が起こります。普通の撮影では気になりませんが、野鳥撮影や、スポーツ撮影ではデメリットになります。

カメラの設定項目をファインダー内に全て表示できるだけでなく、ヒストグラム(光の分析結果)なども表示できる。

電子式ファインダー(EVF)は視野率100%です。

またファインダー倍率0.7倍以上のものがほとんどで、大きいものは0.78になります。

 

まとめ

・電子式(ミラーレス)のメリット

電子式は、色や明るさが撮影前に確認できるので、カメラ設定をしっかり調整できる。

全ての設定項目やヒストグラムなどをファインダー内で確認できる。

視野率100%なので正確な構図を作れる

ファインダー倍率が一眼レフよりも大きいものが多く、見やすい

 

・電子式(ミラーレス)のデメリット

電子式は光学式に対して、表示遅延のデメリットがある。(野鳥など動くの激しいものを撮る人には大きなデメリットになる可能性がある)

シャッターをきることで、センサーが遮断されて、ごく短い間ファイダーがブラックアウトす。一眼レフはミラーが上下開閉するので、ミラーがぱたぱたと視界をさえぎりますが電子のシャッターのブラックアウトの方が影響が大きい。

 

オートフォーカスの違い

オートフォーカス方式の種類

・一眼レフ

※ファインダーに送る光を利用してオートファーカスを行う

位相差AF

・ミラーレス

※CMOSセンサー(画像記録センサー)上でオートフォーカスを行う

コントラストAF

像面位相差AF

 

位相差AFはコントラストAFはより高速なAFです。正確性はコントラストAFの方が上だと言われています。

第三のAFして像面位相差AFが近年採用されています。この像面位相差AFという名前の通りに位相差AFなので一眼レフに負けない高速AFになります。

さらにコントラストAFと像面位相差AFの同時測定を行うハイブリッドAFが近年採用されています。このAFによって、ミラーレスは大きな進歩を遂げました。

 

一眼レフとミラーレスカメラのAFのメリット・デメリット

構造上一眼レフは、AF測距点(AF計測のポイントの配置)が中央に偏るという問題があります。

一方ミラーレスカメラの像面位相差AFもコントラストAFもCMOSセンサーの全てに配置ができます。

 

まとめ

一眼レフは四隅でオートフォーカスができない。

ミラーレスは四隅でオートフォーカスができる。

 

注意点

計測方式としては位相AFと像面位相差AFは早く、コントラストAFは遅いということになりますが。

どの方式を採用しようが、そのオートフォーカスをコントロールする技術の差がメーカーによって違います。

具体的な例で言うと、ペンタックスの位相差AFはPanasonicのコントラストAFよりも遅いです。

なので、オートフォカースの速度は方式だけでなく、実際の自分で試すか、ユーザーの使用感を聞くしかありません。

 

 

画質について

画質はレンズとセンサーによって決まります。

なのでミラーレスと一眼レフという比べ方では画質に違いはありません。

レンズの優れたメーカー、CMOSセンサーの優れたメーカー(機種)という違いになります。

センサーは絶対値で比較できると思いますが、レンズは主観によるものも大事なので、一概にどのレンズがいいと言えるものではないと自分は思っています。

ミラーレスは画質が悪いという根拠のないデマを言う人がたまにいるので、注意してくだい。

逆にミラーが動くことで発生するミラーショックがないので、画質は理論上はミラーレスが有利(体感できない程度の差だと思います)。

画質を比べるときはCMOSセンサーとレンズで比べてください。

 

ミラーレスのメリット・デメリットまとめ

ミラーレスのメリット

・電子式は、色や明るさが撮影前に確認できるので、カメラ設定をしっかり調整できる。

・全ての設定項目やヒストグラムなどをファインダー内で確認できる。

・視野率100%なので正確な構図を作れる

・ファインダー倍率が一眼レフよりも大きいものが多く、見やすい

ミラーレスは四隅でオートフォーカスができる(一眼レフは四隅でオートフォーカスができない。

・ミラーがないので小型化できる

 

ミラーレスのデメリット

・表示遅延のデメリットがある。(野鳥など動くの激しいものを撮る人には大きなデメリットになる可能性がある)

・シャッターをきることで、センサーが遮断されて、ごく短い間ファイダーがブラックアウトする。

注意点

・AF速度は方式の違いよりもメーカーの技術の違いが大きいため、具体的な機種ごとに違う。ミラーレスだから遅いとか早いとかは無い

・画質はセンサーとレンズで決まるのでミラーレスだから画質がいいとか悪いとかは無い

 

ミラーレスと一眼レフの未来

最新技術が詰め込まれたα9とミラーレスの未来

α9は約50万円の機種で最新技術が詰め込まれています。

・センサーAFだからできる693点像面位相差オートフォーカスを搭載、画面内の約93%のエリアをカバー。

・ミラーの上下運動が無いことからできる、20連写。(一眼レフはミラーが動くことで連写速度の限界を言われています。)

・ブラックアウトフリー、電子シャッターによりブラックアウトしません。一眼レフはミラーが上下開閉するので、ミラーがぱたぱたと視界をさえぎります。

この最新技術が数年後には低価格帯の機種にも反映されているはずです。

 

一眼レフは縮小していくと思います。

一眼レフは優位点を探す方が困難な状況になっています。

「写真を撮っている気になる」「ミラーレスはビデオを撮っているようだ」実際にこういう人はいます。そこしかないのではないでしょうか。

一眼レフのメーカーはCanon、Nikon、ペンタックスのみですが、Canonは多くのAPSCミラーレスを投入しています、またフルサイズミラーレスの噂が絶えないですし、ニコンは本格的な高機能ミラーレス参入を公式に明言しています。

それはニーズだけの問題だけでなく、一眼レフはミラーレスに対する優位性がほとんど無くなったからです。

メーカーがミラーレスに移行するということは簡単でなく、レンズマウント変更をして、新規レンズ作らなければいけません。

一眼レフのレンズは基本的にミラーレスでは使えないのです(今のところ解決策として大きなアダプターをつけます)。例外として、ペンタックスK-01があります。

現状を見ていると一眼レフは5年後に大きく縮小していると思います。ミラーレスが主体になっていると思います。

 

 

 

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