考える写真5,写真の三大要素(撮影‐現像‐鑑賞)

 

目次

写真とは何か(整理と細分化)

 

撮影‐現像‐鑑賞の3つの要素が写真です。

特に鑑賞が一番大事な事だと思っています。(自分で自分の写真を鑑賞するという意味も含みます。)

なので「いつ」「どこで」「誰に」「どのように」見てもらうかを撮影、現像段階から意識する必要があると思います。

 

・いつ=今なのか10年後に見たいのか。今なら作品作りの要素が強くなり、10年後なら記録としての要素が強くなると思います。

・どこで=自宅なのか、Twitterなのかインスタなのか作品展、雑多な応募作の中なのか、など

・誰に=自分なのか、家族なのか、お客さんなのか。審査員なのか

・どのように=プリントなのか携帯電話なのか、大型ディスプレイなのか

「いつ」「どこで」「誰に」「どのように」によって機材の選び方、撮影方法、現像方法が変わってくると思います。

 

・撮影は何を撮るか、どう撮るかの問題

・現像はどう見せるかの問題

現像はアウトプット(鑑賞写真の出力)も込みになりますが、今回の項目としては現像とアウトプットは分けたいと思います。

 

写真を食に例えてみる

1,撮影は作物を育てる事
2,現像は畑で採れた野菜の調理
3,アウトプットは盛り付けや、テーブルクロスインテリアを整えること
4,鑑賞は食べること

こう例えられると思います。

食においてどれも重要な事です。

 

・撮影=食材がよくないと、調理しても限界があります。

・現像=調理がよくないと、いい食材が台無しになります。

・アウトプット=盛り付けがよいと料理はさらによくなります。きれいな夜景のお店ならさらに美味しく感じます。

・鑑賞=食べない料理は作る必要がありません。

他者に見てもらうという意味でなく、自分で自分の写真を鑑賞するという意味も含みます。

 

 

撮影について

SONY ILCA-99M2 (135mm, f/4.5, 1 sec, ISO400)

何を撮るか、どう撮るか

大きく分けると撮影は何を撮るか、どう撮るかのもんだいです。

さらに細分化すると

何を撮るか

・感情

・被写体選び

・光

どう撮るか

・光

・構図

・露出

・被写界深度、シャッタースピード

 

感情

何を撮るか、どう撮るか両方に関わってきます。

自分の感情が動いた時に写真を撮りたくなると思います。

また、被写体が生物なら被写体の感情が変化した時に撮りたくなると思います。

感情は撮る上でとても大事な事です。

また撮影者の感情がその写真から伝わる写真がいい写真ではないでしょうか。

 

被写体選び

何を撮るかの問題です。

被写体の持つ力が弱いと、どうしてもいい写真になりません。

また主題だけでなく、背景にも気を配る必要があります。

簡単な例で言うと、ケーキの写真を撮る時に、使ったフォークが写っていたら台無しではないでしょうか。一つ余計なものがうつっていると写真が台無しになったりします。

また、反対に背景が主題をより引き立たせてくれることもあります。

被写体選びはタイミング選びの場合もあります。例えば夕日の写真を撮るにもきれいな夕日といまいちな夕日があり、さらに夕日の沈む場所の問題もあります。

 

何を撮るか、どう撮るか両方に関わってきます。

太陽光一つとっても、柔らかい光、強い光、白っぽい光、赤みの強い光などがあります。

また光の射す角度によっても被写体の際立ち方が違います。

今どういう光なのか、自分はどういう光をイメージして撮りたいのかということも大事なことです、

リフレクションも光の角度や強さが大事になってきます。

黒つぶれ白飛びも光の角度や強さが大事になってきます。

 

 

露出

どう撮るかの問題です。

一枚の写真の明るさの調整です。

自分がその写真を見て一番心地よい明るさに設定することです。

写真によって、ローキーが合うものがあれば、ハイキーが合うものがあります。自分の好みと経験でつかんでいくしかありません。

白飛び黒つぶれはまたじっくり書きたいですが、

黒つぶれはよくだめだといいますが、

なぜ黒つぶれはいけないのかというと、

黒つぶれの多い写真はプリントするとすごくのっぺりした、底が浅い写真になります。

黒つぶれは効果的な場合もあります。なので、「黒つぶれ」じゃなくて、「黒潰し」したと言える写真を撮ることが大事です。

 

構図

どう撮るかの問題です

構図は現像で調整がほとんど効きません。なので、撮影段階で特にきっちりつめる必要があります。

被写体選びの背景選びは構図の問題とも重複します。

・主題をどう引き立てるか

・一枚の写真全体をどういう構成にするか

・主題と副題のバランスをどうとるか

・どの角度がいいのか

 

被写界深度・シャッタースピード

どう撮るかの問題です。

ボケは現像段階でガウス調整一応できますが、

この二項目も現像でほとんど調整効かない事柄です。

この二項目も撮影段階できっちり詰める必要があります。

 

RAW現像とは

どう見せるかの問題

現像とはプリントのことではありません。見れないものを見えるようにすることを現像と言います。

撮影は何を撮るか、どう撮るかの問題ですが、RAW現像はどう見えるかを調整します。

RAWとは

・カメラ固有のファイルです。カメラメーカー固有でなく、カメラ固有のファイルになります。

なのでRAWはそのカメラのRAWに対応したソフトがないと開けません。

・またRAW生に例えられ、RAWは色空間すら決まっていない状態になります。生なので非常に多くの撮影情報をもっています。

RAWとは食材を示し、JPEGとは料理されたものを示すと思って頂いていいと思います。

現像とは

JPEGやTIFFなど、PCやスマホで見られる形式に変換することです。

 

二種類の現像

自動現像と手動現像に別れます。

・自動現像とはカメラから直接出力されるJPEG画像の事です。カメラが料理をしてくれたということです。JPEG撮って出しとも言います。

・手動現像とは自分で現像することです。その場合には現像ソフトが必要です。

なのでカメラに調理してもらうのか、自分で調理するのかという違いになります。

手動現像

RAW現像ソフトを使います。

RAW現像ソフトでファイルを開くと簡易的に仮現像された状態で表示されます。

見れないものを見えるようにするのが現像なので、表示されることは見れるようになったということなので、簡易的にRAW現像ソフトが自動で仮現像をしてくれています。

仮現像されたものを手動で細かく調整できます。

・明るさ

・コントラスト

・色

を主に調整します。

逆にいうと自動現像とは明るさ、コントラスト、色を自動で調整してくれたということです。

現像ソフトの使い方は本一冊くらいは買ったほうがいいかもしれませんが、youtubeの実際の現像作業の動画を見るのが一番分かりやすいと思います。

自分は今はLightoroomを使っていますが、APERTUREから入ったので、何も見ず適当に触って覚えていきました。

現像の仕方の簡易な説明を記事しました。

[blogcard url=”http://gophoto.work/raw現像入門photoshoplightroomの簡単な使い方ガイド#RAW”]

アウトプット(鑑賞写真の出力)

どう見せるかの問題

大きくわけて

・ディスプレイ鑑賞

・プリント鑑賞

に別れます。

ディスプレイ鑑賞はRGB(発光)での鑑賞になり、プリント鑑賞はCMYK(反射)の鑑賞になるので、色に関する捉え方が根本的に違ってきます。

なので、RAW現像段階でディスプレイ鑑賞なのか、プリント鑑賞なのかを決めて現像する必要があります。

ディスプレイ鑑賞

スマホでTwitter、Instagramでの写真鑑賞がほとんどになっていると思います。

大画面に合った写真、スマホに合った写真、

インスタ映え、Twitter映え

といったようにディスプレイ鑑賞と一口に言っても様々な見せ方があると思います。

4kディスプレイを使った写真展も増えているようですが、8Kディスプレイが普及するとよりディスプレイを使った、写真展や鑑賞が増えてくるのではないかと思っています。

 

プリント鑑賞

プリントはほんとに奥が深くて自分はまだまだ経験不足です。

・プリント方式に銀塩とインクジェットがあります。

・インクジェットだと紙だけでも何十種類、何百種類もあります。紙合わせた調整も必要ですし、写真に合わせた紙選びも大事です。

・額選びも大変で、額だけでなく、マットの大きさやマットの色によっても写真の見え方は全然ちがってきます。

・まっすぐ額装する技術もなれないと難しいです。

 

 

 

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