考える写真6、階調の大切さー白飛びと黒つぶれ

↑この木の写真は、カメラを初めて半年の頃にとった写真で、ずっと自分のお気入りの写真でした。

今もお気に入りですが、A2にプリントをするとのっぺりした、見てられない残念な写真です。

L判くらいでプリントをしたことはないのですが、もしかしたら小さい写真だと意外と映えるかもしれません。

もしくは、ディスプレイ映えはするかもしれません。

8kディスプレイなど高精細高色域で大型ディスプレイでは同じようにのっぺりに見えるのではないだろうかと予想しています。

 

目次

なぜ上の木の写真をプリントをすると残念な写真になるのか

階調が潰れまくっているからです。

木の幹もそうですし、周辺減光もそうですし、黒つぶれが一番の原因です。

特にプリントをする場合は階調が豊かな写真の方が見応えがあると思います。

ローキーでも撮影段階でも現像時でも工夫をして黒つぶれさせずに階調が残っている写真の方が見応えがあります。

 

写真とは

・被写体選び

・タイミング

。光

・構図

・階調

この5つの要素が大事ではないでしょうか。

白飛び黒つぶれは光と階調の問題になります。

 

階調を出すためにRAW現像をする

RAW現像はトーンコントロールと色の調整が主な作業

撮影段階で黒つぶれ白潰れはある程度決まってしまいますが、ある程度コントロールできます。

RAW現像をする時にきっと必ず誰もがする作業がトーンコントロールと色の調整だと思います。

誰でも必ずする作業が階調表現なので、とても階調のコントロールこそが重要な作業であることの証明だと思います。

 

現像だけでなく撮影段階でもある程度決まってしまうので、撮影段階でもしっかり意識する必要があります。

 

なぜ黒つぶれ白潰れが良くないのか

黒つぶれも白飛びもよくないわけではありません。

黒つぶれや白飛びの写真を自分が見て「きれい」とか「いい写真だ」と思えればそれでいいです。

実際に黒つぶれを持ち味にされている写真家さんもいます。

背景真っ黒カメラの写真や、背景が真っ白のビールの写真などスタジオ写真でよくありますが、かっこいいな思います。

黒つぶれしている写真について力強いコントラストだという表現も耳にします。

「いい黒つぶれ白飛び」と「悪い黒潰れと悪い白飛び」があるのではないでしょうか。

自分は今回アップした木の写真を「よくない写真」「悪い写真」だと思っています。その理由が黒つぶれで、黒つぶれが原因で、のっぺりした写真になり、よくない写真だと思っています。黒つぶれが悪いのではなく「悪い黒つぶれ」の写真になってしまっているということです。

 

いい写真とは何か

考える写真シリーズ毎回のように言っていますが、最終的に自分で決めるものです。

自分で決めるものだから、たくさん撮影をして、たくさん鑑賞して、自分の感性を磨くしかありません。

表現したいもの鑑賞環境によって、いい写真、悪い写真という最終的な評価は最終出力段階で決まるので、撮影段階から鑑賞サイズや鑑賞方法をしっかり意識することが大事だと思います。

[blogcard url=”http://gophoto.work/考える写真4いい写真と悪い写真”]

 

黒つぶれ白飛びじゃなくて、黒潰し白飛ばし

効果的であったり、必要な黒つぶれや白飛びもあります。

意図した黒つぶれ、白飛びなので、黒潰し白飛ばしになると思います。

大型ディスプレイなのかスマホなのかプリント、プリントなのか鑑賞環境や表現したいものをしっかり意識して、自分の意思でトーンコントールして、その上で必要な黒潰し、白飛ばしが大事ではないかなと思います。

 

 

 

 

 

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