はじめに
ギア雲台戦国時代真っ只中です。
現在は自由雲台が一番人気のように思いますが、ギア雲台も選択肢が増えて、ギア雲台の人気がどんどん上がっているように思います。
ギア雲台と言えば
Arca-swiss
manfrotto
でしたが、sunwayfoto、BENRO、LEOFOTOが参入し、重量や価格的にも選択肢が増えました。
また国内での正規販売も増えています。
ギア雲台とは
自由雲台はノブ一つで360度好きな方向に素早く大きく向けられることが特徴です。しかし、緻密なポジション決めは慣れが必要です。
3way雲台は2つのノブで縦なら縦に横なら横に角度を大きく変えられることが特徴です。自由雲台と同じく、緻密なポジション決めは慣れが必要です。
他にパノラマ雲台、ビデオ雲台、ジンバル雲台などがあります。
ギア雲台は3つの角度調整ノブで、素早さは劣りますが、縦なら縦に少しずつ、横なら横に少しずつ向きを変えることで、精緻な構図取りに向いた雲台と言えます。
SONY ILCE-7RM3 (98mm, f/11, 5 sec, ISO100)
ギア雲台の種類
ギア雲台の種類は4つに分けられると思います。
arca-swiss cubeタイプ
このタイプはarca-swissにしかないのではないでしょうか。
このタイプはドイツのLinhof 3D Micro Leveling Headや韓国のPHOTOCLAMからでていると教えていただきました。
C1 CUBEはギア雲台の最高峰です。日本では30万円、個人輸入で約1600ドルです。
雲台で調整を行うときに、カメラの位置がほとんど変わらずに角度だけが変わります。
耐荷重も100kgと雲台の究極系と呼んでもいいのではないかと思います。
これだけ高性能で、自重は994gしかありません。
Arca swiss D4タイプ
cubeと違って、自由雲台などのように調整時にカメラ位置が動きます。
CUBEよりも安価で850ドルです。
このタイプをSUNWYFOTOとLEOFOTOが出しています。
manfrottoタイプ
3way雲台をそのままギア型にしたような形状です。
manfrottoからはXPRRO、410、405、400の4種類があります。
中国メーカーが参入する前はarca-swissよりもかなり安いという理由で人気が高かったのではないかなと思います。
manfrotto独自のクイックシューなのが何よりの難点です。独自改造して、使っている方が多いようです。
このタイプは他にオランダのCambo PCH Precision Controlled Geared Headや中国のBENROが出しています。
ハイブリッドタイプ
SONY ILCE-7RM3 (98mm, f/11, 2 sec, ISO100)
下は自由雲台、上はギア雲台のハイブリッドタイプです。
自由雲台として、大きく調整したあとにギア雲台で微調整をします。
耐荷重20kg,重さは500g、値段は930ドルです。
購入しました。
このタイプはLeofotoがLH-40GRを販売しています。
ギア雲台に中韓メーカーが参入 PHOTOCLUM
MULTIFLEX photoclum
NIKON D800 (105mm, f/16, 1/125 sec, ISO100)
PHOTOCLAM
arca swiss C1CUBEタイプ
ギア雲台に中韓メーカーが参入 SUNWAYFOTO
SUNWAYFOTO GH-PRO
SONY ILCE-7RM3 (98mm, f/11, 5 sec, ISO100)
D4タイプになります。、以前は日本では取扱がなかったため、ALIEXPRESSで個人輸入をしました。400ドルくらいだったと思います。
https://gophoto.work/sunwayfoto-ギア雲台%E3%80%80gh-pro
GH-PROⅡ
特徴的な形にアップデートされました。Ⅰ型より操作性が改良されているようです。
重量が重くなり、耐荷重が少し下がっていて、価格もさがっています。
自分は使っていませんが、ギア雲台の入門用に良さそうなきがします。
ギア雲台に中韓メーカーが参入 LEOFOTO
LEOFOTO G4
気になる雲台です。
aruca-swissはD4、こちらはG4、見た目だけでなく、名前までarca-swissにかなり寄せてあるのがひっかります。
LEOFOTOは個人輸入すると割安感が強かったですが、現在はほとんど個人輸入できない状態になっています。今後は日本の代理店を通してしか買えないのではないでしょうか。
2019年末に大幅に値上がり(1万円)しました。
この価格ならARCA-SWISSも視野に入れたほうがいいのではないかと思います。
風景写真家西川さんがsunwayfotoとLeofotoの比較をされています。
[blogcard url=”http://coolheartgallery.livedoor.blog/archives/2013499.html”]
Leofoto LH40GR
自由雲台とギア雲台のハイブリッドタイプleofoto LH-40GRが販売開始されています。
クランプロックのノブとギア操作のノブを間違えやすい形状で、レバークランプを選べないのは難点です。
ギア雲台に中韓メーカーが参入 BENRO
BENRO GD3WH
マンフロットタイプです。arca対応です。
形は410によく似ているように思います。
重さはX-proなみ、耐荷重は410以上
サイズからすると考えられないようなカタログスペックになっています。
到着待ちなので、届いたらレビューをしたいと思います。
GD3WH簡単なレビュー
見た目はとってもかっこいい雲台です。
大きな角度変更をしやすく、操作性は好感触でした。
固定力がちょっと弱めで、
Manfrottoは使ったことありませんが、レビューを見ている感じだと、固定力はManfrottoの410と同等くらいではないかなと思います。
BENROは軽さとARCA互換ということで、メリットは大きいと思います。
サイズが大きく持ち運びはしにくいと思います。
日本の販売価格もお手頃なので、ギア雲台入門にはいいと思います。
manfrottoのギア雲台が標準でarca互換になればあえて選ぶ理由はないと思います。
BENRO | x-pro | 410 | 405 | |
自重 | 740g | 750g | 1.2kg | 2.25kg |
耐荷重 | 6kg | 4kg | 5kg | 7.5kg |
比較表
sunwayfoto | arca-swiss | leofoto | manfrotto | BENRO | |
GH-PRO | D4 | G4 | 410 | GD3WH | |
価格 | 400ドル? | 850ドル | 59800円 | 26000円 | 39000円 |
高さ | 109mm | 110 mm | 110mm | ||
重さ | 756g | 977 g | 735g | 1.25kg | 740g |
実測 | 806g | ||||
傾き | X-Axis: +90° -40° Y-Axis: +/- 40° |
-30° / +90°
-90° / +30° |
|||
耐荷重 | 5kg | 34kg | 30kg | 7.5 kg | 6kg |
コメント
コメント一覧 (6件)
レオフォトのG4は生産終了にはなっていせん。
2019年5月に3か月待って購入できました。
極端に生産数が少ないのかな??
やすさん
コメントありがとうございます。
ワイドトレードのページで生産完了の告知がされており、現在はページも無くなりました。
現在注文済みの分の生産だけで、販売は終了のようです。
澤さん、こんにちは。
時折ブログ拝見しております。ブログの紹介ありがとうございます。
LEOFOTOのG4はなかなかいい感じです。
完全な固定ができないことと、クランプ閉めるのに何回転もしないといけないのが、
いまいちですが、現状では一番のお気に入りです。
どうか今後とも宜しくお願いします。
こちらにまでコメント頂きありがとうございます。
こちらこそよろしくお願いします。
満足なギア雲台が無かったので作りましたよ。
アルカキューブって2軸ゴニオステージと同じなので中古の2軸ゴニオに水平回転部とsunwayfotoのパノラマクランプを取り付けました。
ゴニオステージは8万円位ですが中古なら数千円で買えます。
匿名様
コメント及び情報ありがとうございます。
自分もやってみたいと思いましたが、ヤフオクメルカリにはゴニオステージの出品がありませんでした。
中古の販売店のおすすめはありますでしょうか?