最高のボケ味
ボケの第二弾になります。
第一弾↓
理想のボケ味はアポダイゼーションフィルターを使用したレンズだと言われています。
ソニーではSTFというレンズです。近年ミノルタの特許がきれて、各社販売できるようになったようです。
APDは理想のボケ味だと言われていますが、それは自分のしたい表現次第だと思います。
最もきれいなボケをAPDとして、それ以外は汚いボケとすると、汚いボケでしかできない表現もあります。
以前使用していた、ソニーのplanarSAL85F14Zはじっとりとしたボケで、情緒感を表すのに優れたレンズだと思っています。反対に背景をすっきりさせたいときには合わないことも多かったと思います。
レンズそれぞれに特性(味)があって、それをどういう使うかが大事だと思っています。
ボケの効果他にあるかもしれませんが、以下にまとめてみたいと思います。
他にもあれば、是非教えていただきたいと思います。
ボケの効果
立体感
立体感の表現ということがボケの説明を見ると最もよく書かれているのではないでしょうか。
人間の目もピントがあっていない部分はボケます。
背景を整理して、主題を引き立たせる
立体感と同じく、ボケの説明でよく見ます。
背景の整理が目的なので、ボケのきれいなレンズである必要があると思います。
2線ボケや、ぐるぐるボケでは背景を整理できません。主題よりもボケが気になってしまいます。
柔らかい表現
SONY ILCA-99M2 (135mm, f/4.5, 1/400 sec, ISO100)
華やかにする
ぼかすことで明るい色の面積を増やして華やかにする
良い比較ではありませんが、
↓二枚はほぼ同じ構図でとってあります。
ぼかすと明るい色の面積が増えます。
緑の面積が減って、黄色と白の面積が増えていると思います。
ぼかすことで、明るい色の面積を増やすことができるので、華やかな画面構成を狙うことができます。
SONY ILCE-7RM2 (90mm, f/8, 1/100 sec, ISO125)
SONY ILCE-7RM2 (90mm, f/2.8, 1/640 sec, ISO100)
SONY ILCE-7RM3 (90mm, f/6.3, 1 sec, ISO100)
SONY ILCE-7RM3 (123mm, f/2.8, 1/640 sec, ISO100)
光源ボケで華やかに
恋愛物のテレビドラマでも、最近多様されていますが、光源ボケで華やかな印象を演出することができます。
レモンボケの作例をあげましたが、光源ボケを使うときは真ん丸がいいと思います。
メルヘンチックに
メルヘンチックというのはあまり得意な撮り方でなく、作例といえるほどのものがないのですが、
前ボケを大きくいれると、夢見心地な雰囲気になると思います。
この場合も前ボケが汚いと悪夢になるかもしれないので、すっきりしたボケ味のレンズがいいかもしれません。
SONY ILCE-7RM3 (200mm, f/2.8, 1/800 sec, ISO100)
情緒感
じっとりとしたボケ味で情感を表現することもできます。
あえて、汚いボケで主題を引き立てせる
きれいなものと汚いものを並べることで、きれいなものがより引き立つこともあります。
Heliosのぐるぐるボケのいかしかたが、そういうことではないかなと思います。
主題よりもインパクトのあるボケで、そのボケに目を奪わせることで、主題をより注視してしまう、そういう効果かなと思います。
作例はミラーレンズ特有のリングボケです。
邪魔なものをごまかす。
背景をすっきりとも重複しますが、
写ってほしくないものを消すこともできます。
特に子供が小さい時に、家の中でパシャパシャ撮っていると、あまり写ってほしくないものをぼかしてごまかしていました。
邪魔なものを消すことで、それが意外といいボケになることもあります。
邪魔な背景を消すつもりが、花を引き立てる、ゴールドに近い色味になっています。
SONY ILCE-7RM3 (90mm, f/10, 1/100 sec, ISO400)
まとめ
他にも色んな効果があるかもしれません。
ボケは目的じゃなく、手段です。
最初はただボカすしかありませんが、たくさん撮って、そのボケを考えて、
そしてレンズの特性や、ボケの大きさ(絞りのコントロール)を理解して
ボケの効果(演出)を考えて撮る事が、ボケを手段として表現することではないでしょうか。
ボケについて第1段↓
https://gophoto.work/2017bokeh
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