ZEISS Batis 2/40 CFレビュー
BATIS 2/40 CF
噂の段階から待ちわびていたレンズでした。
まず寄れる、そして軽量ということが、このレンズの最も分かりやすいやすい特徴であり、売りだと思います。
40mmと画角は定番の画角ではないので、使いやすさで不安でした。
自分としてははじめてのZEISSレンズ(ZEISSが全責任を負っている)です。
設計特許はきっとタムロンで製造もタムロンだと思いますが、あまりそこはどうでもいいと思っています。
ZEISSが全責任を負って販売しているレンズということでテンションは上がります。
購入の動機
コンパクトで寄れる35mmレンズ、つまり万能レンズがほしいとずっと思っていました。
40mmですが、それが一番の動機です。
候補としてはRX1RM2も考えていました。
CANONのRマウントの35mmはうらやましいかぎりです。
スペック
SONY ILCE-7RM3 (90mm, f/13, 1/15 sec, ISO100)
SONY ILCE-7RM3 (90mm, f/18, 1/2.5 sec, ISO100)
SONY ILCE-7RM3 (70mm, f/11, 1/10 sec, ISO100)
BATIS40 | タムロン28-75A036 | SEL24F18Z | SEl35F18F | |
全長x最大径 | 106 mmx91mm | 73×117.8 mm | 63×65.5 mm | 65.6×73 |
重量 | 361 g | 550g | 225g | 280g |
最短撮影距離 | 24cm | 19cm | 16cm | 22cm |
最大撮影倍率 | 0.3倍
|
約0.35倍
|
0.25倍
(疑似換算0.43倍) |
0.24倍 |
レンズ構成 | 8群9枚
Distagon |
12群15枚
|
7群8枚
sonnar |
9群11枚 |
非球面3
特殊分散4 非球面分散?1 |
GMレンズ1
複合非球面2 LD1 XLD1 |
非球面2
ED1 |
単純比較はできませんが、Eマウントの人気万能レンズのスペックを比較してみました。
SEL24F18ZはさすがにAPSCだけあって軽いです。
BATIS40の鏡筒はかなり太いです。
作例1曇天
曇りや日陰のコンディションの悪い状況での作例です。
SONY ILCE-7RM3 (40mm, f/2, 1/50 sec, ISO100)
SONY ILCE-7RM3 (40mm, f/2, 1/60 sec, ISO100)
SONY ILCE-7RM3 (40mm, f/2, 1/200 sec, ISO100)
SONY ILCE-7RM3 (40mm, f/2, 1/40 sec, ISO100)
SONY ILCE-7RM3 (40mm, f/2, 1/60 sec, ISO100)
SONY ILCE-7RM3 (40mm, f/2, 1/50 sec, ISO100)
SONY ILCE-7RM3 (40mm, f/2, 1/40 sec, ISO125)
SONY ILCE-7RM3 (40mm, f/3.5, 1/40 sec, ISO200)
SONY ILCE-7RM3 (40mm, f/3.5, 1/40 sec, ISO100)
SONY ILCE-7RM3 (40mm, f/3.5, 1/40 sec, ISO125)
SONY ILCE-7RM3 (40mm, f/2, 1/40 sec, ISO160)
玉ボケ
SONY ILCE-7RM3 (40mm, f/2, 1/40 sec, ISO100)
SONY ILCE-7RM3 (40mm, f/2, 1/60 sec, ISO100)
等倍切り出し
SONY ILCE-7RM3 (40mm, f/5.6, 1/40 sec, ISO400)
SONY ILCE-7RM3 (40mm, f/5.6, 1/40 sec, ISO400)
作例2好天
SONY ILCE-7RM3 (40mm, f/7.1, 1/60 sec, ISO100)
SONY ILCE-7RM3 (40mm, f/2, 1/2000 sec, ISO100)
SONY ILCE-7RM3 (40mm, f/2, 1/250 sec, ISO100)
SONY ILCE-7RM3 (40mm, f/2, 1/5000 sec, ISO100)
SONY ILCE-7RM3 (40mm, f/5.6, 1/500 sec, ISO100)
作例3 料理スナップ
SONY ILCE-7RM3 (40mm, f/2, 1/40 sec, ISO640)
SONY ILCE-7RM3 (40mm, f/2, 1/40 sec, ISO640)
SONY ILCE-7RM3 (40mm, f/2, 1/40 sec, ISO640)
SONY ILCE-7RM3 (40mm, f/4.5, 1/40 sec, ISO2500)
感想
AF
AFは静かで速いです。
瞳AFをほんの少しだけ試したところ、動作も良好だと思います。
まだ使用時間が短いですが、きっと問題ないのではないかと思います。
ボケ
40mmF2のボケ量は使う前は深いかなと思っていましたが、想像以上のボケ量が大きくて、表現の幅が広そうです。
最短まで寄ると深度が浅すぎるくらいです。
前ボケも後ろボケもすっきりきれいなボケではないでしょうか。
玉ボケは崩れはしないですが、きれいとも言えないかなと思っています。
ボケは全体的に好印象です。
画質
ふさわしい言葉がみつかりません。
精緻、精細
そうかくと無機質なようですが、品があるというより、上品です。
42MPセンサーでもまだまだ余裕を感じる描写です。
今日の段階での印象は貴婦人という感じです。
まだ30分ほどしかとっていませんが、立体感にびっくりするショットが何枚かありました。
等倍で切り出したのにこれだけ立体感があります。
公式HPにはマイクロコントラストに優れるとありますが、こういうかという感じです。
光の質がいいときの色乗りはこってり鮮やかでZEISSらしい発色ではないでしょうか。
逆光
まだテストできていません。
デザイン、サイズ
デザインはかっこいいですね。傷をつけたくないエレガントなデザインです。
フードとキャップはプラスティックだったのが自分には嬉しいポイントです。金属は無駄に重くて嫌いです。ただフード裏は起毛処理があってほしかったです。
サイズは使用前に画像でみるよりは小さいサイズでしたが、コンパクトとは言えないという印象です。
といってもじゅうぶんコンパクトで、ボディの補助グリップなしで、軽快に使えます。
じゅうぶんコンパクトなのですが、お散歩レンズという言い方をすると少し大きいと思います。
レンズだけの問題だけでなくα7R3自体がその用途では大きいと思います。
画質は素晴らしいのですが、散歩や旅行目的なら金額が許せばRX1RM2を使いたいというのが正直な感想です。逆にいうとRX1RM2が怪物レベルだということなのですが・・・
※追記 注意点
撮影距離によって絞り羽根が変動する仕様となっています。
近接で開放で撮ると自動で絞り羽がF4まで絞った状態になります。
近接ではF2の絞りでは撮れません。しかし、記録されるF値はF2となります。
近日中にアップデートで近接時はF2.8スタートになるようです。
2019年4月アップデートされました。
総評
まだ30分しか撮影していない感想です。書き換えるかもしれません。
心配だった画角は、裏腹にスナップでとても使いやすい画角でした。
F2でこの高価格。描写はいい意味で値段なりです。素晴らしいレンズだと思います。
サイズに関してネガティブなことを書いたかもしれませんが、RX1RM2がいい意味でちょっとおかしすぎるだけで、
α7R3との相性は抜群で、長くつかっていきたいと思います。SLE24F14GMは持っていませんが、サイズ重量的に一緒に持って出かけると相性がよさそうです。
スペック以上に大きく感じるので、旅行、散歩用に最適というと疑問符ですが、フルサイズミラーレスの交換レンズに相応しい万能レンズだと思いますし、αユーザー必携レンズであると思います。
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